経口補水液とは

経口補水液をご存じですか?

 

発熱、下痢、嘔吐などが原因で体液が不足している状態を

脱水症といいます。

 

このとき、体に補充するものとして適しているのが経口補水液

です。


これは、水に食塩と砂糖が一定の割合で入ったものです。

経口補水液水分や電解質を素早く補給するもので、

一般的なイオン飲料やジュースとは異なります。


イオン飲料は経口補水液に比べ糖質が若干多い傾向にあります。

また、ジュース類は糖質が多いほか、浸透圧が高くナトリウム

が少ない傾向にあります。

そのため、脱水時の水分補給には不向きなのです。

 

経口補水液が体内に取り込まれると食道・胃を経て水分吸収の

約80%行われる小腸へ移動します。

 

小腸では、糖分が電解質であるナトリウムイオンなどと

結びついて水分が吸収されます。

この働きは下痢をしていても正常に機能することがわかってきました。

 


経口補水液は一気に飲むのではなく、5~10mlを少しずつ

ゆっくりと時間をかけて飲むのが良いとされています。


脱水状態になったからといって、慌ててたくさん飲むと

吐いてしまうことがあります。

 

発熱、下痢、嘔吐や過度の発汗などによる脱水状態の時には、

経口補水液で水分や電解質を補給すると良いでしょう。


なお、医師からナトリウム(塩分)やカリウムの制限を指示されている方は、心臓や腎臓に

負担をかけることがあるので、使用できない場合があります。


また、脱水症が重い場合や経口補水液で症状が改善されない場合は、

すぐに医療機関を受診しましょう。